就活漫画『銀のアンカー』で数々の就活ポイントを伝授している三田さん。その肝を、ズバリお話いただきました。就活の心得や入社後のポイントとは? 三田流のスタイルに迫ります。
―なぜ、そうした人材系の企業が伸びているのでしょう?
単に求人が増えているからというのもあるんでしょうが、それとは別に、仕事に迷う人が多くなっているという理由もあるのかも知れませんね。
僕らの時代はとても大らかで「とりあえずサラリーマンになれば生きていける」みたいな雰囲気がありました。大学の卒業式で友達と「どこの会社に就職に就職するの?」という話をした覚えがあるんですが、「そこがなにをする会社なのか」ということを聞くと、みんな「わかんない」と答えるという(笑)。そのくらい、ある意味のんびりしていたんです。
でも今は、仕事に生きがいが求められる時代になってきた。「お前は仕事に生きがいを感じているのか?」と聞かれて「どうでもいいんですけど」なんて答えようものなら、「それでいいのかッ!」と説教される、みたいな(笑)。なんかね、「生きがいのある仕事につかなきゃいけない」っていう社会からのプレッシャーを受けているように見えるんですよ。だから、人材系の企業や情報を頼りにしながら、一生懸命に仕事を探すんじゃないかなぁと思います。
―就職系の講演なども多くされていると聞いていますが、就活中の学生を見て、どのように感じますか?
みんなものすごーく真面目ですよね。今から社会に出るためのトレーニングを一生懸命にしていて、ちょっと心配になっちゃうくらいです。
真面目さと、それから不安もあるのでしょうが、情報をどんどん吸収しようとしているなということも感じます。人材系の会社だとか、ネットやセミナーで、どんどん新しい情報を仕入れてくる。なんだか「人より多くの情報を仕入れなきゃいれけない」と思って必死で行動しているように見えますね。
僕は、もっと大らかに構えていたほうがいいんじゃないかと思っています。『銀のアンカー』でもしつこく「情報には気をつけろ」ということを言っていますが、むしろ「ネットや就職情報誌は見ない」ぐらいのスタンスでいいのではないかと(笑)。学生のうちから心を削って就職活動をするより、もっと楽しんだほうがいい。いろんな会社を見たり、人と会ったり、そういうことに楽しみを見出せば、いい就職活動ができると思いますよ。
―では、内定をもらった新社会人になにかアドバイスはございますか?
「できる奴は転職する」みたいなイメージがあるかもしれませんが、新卒で入った会社にはなるべく長くいたほうがいいですね。企業は幹部候補生がほしいと思って採用活動をしています。でも転職しちゃったら重要なポストには就けません。それなら転職先で出世すればいいと思うかもしれませんが、入った会社をすぐ辞めるような人を幹部にしたいとは、普通は思いませんよね。そんなことしてたら、どこへ行っても出世できなくなっちゃいます。やっぱり信頼が大事ですから。すぐ辞めちゃうような人は一番困る。
「第二新卒」という言葉もありますが、企業はあまり「第二新卒」を信用していないみたいですよ。よっぽど嫌なことがない限りは、頑張ったほうがいいんじゃないかなと思います。